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インフレと金利引き上げ!

query_builder 2022/12/26
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ロシアのウクライナ侵攻とアフター・コロナの影響からくる原油高等を原因に世界的なインフレーションが進みました。日本もご多分に漏れず、物価高になっていますが、政府は効果的な手が打てずにいます。

最近になって、漸く日銀の黒田総裁が金利の上昇について言及した結果、少し落ち着いてきた感がありますが、まだまだ物価高を抑える効果は出ていません。

そもそも、物価が上昇したとしても、本来であれば、給与も上昇するのがこれまでの常識であったことから、経済学者もそれほど心配していなかったのですが、蓋を開けてみると、給料の上昇は抑えられており、物価ばかりが高騰してしまった結果、景気は冷え込んでいると言うのが現状です。

これは、これまで企業が内部留保金として貯め込んでいたモノを給料のアップに使えば問題なかったのですが、コロナ禍のために、この内部留保金を放出してしまったがために、上げるに上げられない状況になっているのではないか?と言うのが専門家の予想です。

 

そもそも、何故「インフレ対策」として金利の引き上げが行われるのか、皆さんはご存知ですか?

「インフレーション」は中央銀行(日本では日本銀行です)が発行するお金が市場にたくさん出回ったために、商品価格が高騰する状態を指します。つまり、たくさんのお金が市場に出回ったことから、お金の価値が下がってしまった状態を言います。

当然、「インフレーション」を抑えようとした場合、市場からお金を中央銀行に戻す、つまり市場からお金を回収出来れば、「インフレーション」は抑えられる事になります。お金の総量が減るので、相対的にお金の価値が上がるからです!

では、どうやってお金を回収するのでしょう?

普段は、政府が税金と言う形式でお金を市場から吸い上げていきます。しかし、一方では、お金は銀行を通じて市場に流れ出して行くので、市場からお金を減らすには、市場に出回る蛇口を絞ることが需要になります!

つまり、これが「金融引き締め」で、金利を上げることでお金が市場に出て行かないようにするのです!(例えば、銀行の貸出金利が上がれば、借りる方としては、利息が高くなるので、借りる金額を減らしますよね?もしくは、借りない!という選択をする場合もあります。そうすると、銀行の貸出額が減り、逆にこれまで貸し出していたお金を返済により回収していくことになり、市場のお金の総量が減って行くことになります。)

 

ただ、日本の場合、長い「デフレーション」の状態にあった結果、いわゆる「0金利政策」を続けてきました。この事で漸く「デフレ脱却」の目途が立ちそうだったのが、一気に物価のみが高騰したことで、景気が冷え込み、徐々に「インフレ」にしようとした目論見が崩れてしまった・・・と言うのが現在の状況だと思われます。

この状況を脱却するには、企業の雇用に対する考え方の変革が必要不可欠であると思われます。そのためには、これまでの新卒一括採用等の制度の見直し等、日本型の雇用体系の抜本的見直しが求められていると思います。

当然、企業の雇用方法が見直される結果、雇用される側もこれに対応する他ありません。新卒が無条件に雇用される時代ではなくなり、専門知識や技術を身に付けた人が優先的に雇用される時代がすぐそこまで来ているのです。

また、そうなると、給与だけに頼るライフスタイルは、失業を余儀なくされた場合に困窮することになります。そこで、自己の金融資産等に関する知識を付けることで、自己防衛する必要も出てきます!これが、現在進められている学校教育での投資に関する授業の導入に繋がってきます!

 

今こそ、金融リテラシーが求めれています。「あんしんライフプラン相談室」久保田行政書士事務所では、身近な法律相談から投資等を含めたライフプラン構築のご相談まで承っております。相談料は初回は無料となっておりますので、これからの資産運用等についてお考えであれば、お気軽にご相談下さい。まずは、HPからメールで相談のご予約を頂けるとスムーズです!是非、ご検討ください。

 

 

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