投資を始める時期っていつ?(その①)
とうとう夏も終わり、残暑がきついのかと思いきや、案外すんなりと秋めいた感じの気候となり、過ごし易い日が続いています。しかし、巷では、未だに新型コロナの亜種である変異型株が猛威を奮っており、なかなか普段の生活に戻る・・・というのは難しい状態です・・・。
さて、今日のお話は、『投資』っていつごろから始めればいいの?と思っておられる方のために、『投資』を始める時期について、お話してみたいと思いますが、今日はその前提としての「日本人と投資」についてのお話です。
皆さんは『投資』というと、身構えてしまって、「怖いから、しっかり勉強して、ある程度資金に余裕が出来たらはじめようかなぁ~・・・」なんて思っておられる方が大半なのでは?と思います。
確かに、日本では『投資=ギャンブル』的なイメージが先行していて、「怖い」とか「身ぐるみ剝がされる」というような間違った認識が蔓延していると思われます。
そもそも日本人は『投資』を好んで行っていた!という事実が教えられていないのが原因ではないか?と私は思っているのですが、『投資』をしなくなった最大の原因は、先の大戦の『敗戦』にあったと思います。
明治以前の日本では、公(ここでは幕府とか藩ですね)は新田開発や河川の整備等を推奨はしていますが、財政的に厳しかったこともあり、庶民にインフラ整備を任せていたところが大きく、例えば橋を架けるとかは、商人たちが自分たちの利便性を良くするために、資金を募り幕府や藩の許可を得て橋を掛けたりしていました。つまりは、自分たちの将来の利益を確保するために『投資』を行っていたのです。
この商人たちの『投資』に対する考え方が、明治維新以降の日本の発展に大いに役立ち、見る見る間に西欧列強と肩を並べるまでに社会インフラが整備されていくのです!
しかし、せっかく商人や庶民の力で発展してきたのに、日本政府(特にこの頃は「軍部」かな?)が帝国主義をかざして拡大主義に走ったことから、戦争に突き進み、挙句の果てに戦争において「大敗」を期したせいで、せっかくここまで積み上げてきた資本が紙切れと化してしまったのです・・・。(実際は、庶民が戦争を煽ったのも一因なので、そのことは反省しなければなりません。)
つまり、この敗戦により、『投資』してきたものが紙屑と化したことによるトラウマが『投資』に対する「恐怖心」を植え付けてしまったのではないか?と考えています。その後の日本政府による預貯金の推奨もあって、日本人は「投資」よりも「預貯金」を重視するようになりました。
確かに、高度経済成長期からバブル景気までの間、預貯金における預入金利は高く、預貯金をしていれば、そこそこ金利がついたことから、国民挙って預貯金に邁進していきます!
しかし、バブル景気が弾け、景気が悪くなって行ったことで、政府と日銀は公定歩合を引き下げて、低金利政策を採るようになります。そうすると、預入金利はどんどん引き下げられ、遂には、現在のように普通預金金利で年利0.001%、定期預金金利で年利0.002%という超低金利になっているのです!これは、定期預金に1000万円預けても、年間200円しか利息が付かないということです!これでは、退職金を定期預金に預けていたとしても、増えることはなく、収入の不足分として減っていくばかりになります・・・。これが、結局、老後2000万円不足問題の元凶になっているのです!
よって、この負のスパイラルを抜け出すためには、預貯金至上主義から脱却して『投資』にシフトする必要があるということです!・・・②につづく
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